ビットコインのはなし

投資的視点からビットコインを中心に仮想通貨全般に対して技術的な背景を絡めて分かりやすく解説します

必ず押さえたい仮想通貨の重要語句・重要用語

仮想通貨交換業者登録一覧

金融庁・財務局の公式サイトに掲載されている仮想通貨交換業者。

仮想通貨交換業者登録一覧に掲載されている仮想通貨交換業者は、資金決済法上の定義に該当することが確認されたことになります。

ただし、投資した資産が保証されたり、仮想通貨の価値が保証されるわけではないので、仮想通貨の購入、投資は自己責任となります。

NEM流出の被害にあったコインチェック社は、この仮想通貨交換業者登録一覧に掲載られておらず、猶予期間のみなし業者として営業をしていました。

2018年3月4日現在、16社が仮想通貨交換業者登録一覧に掲載されています。

ウォレット

仮想通貨を保管する場所(財布)になります。

ウォレットの保管方法、インターネットに接続の有無によって◯◯ウォレットと呼ばれ、複数にウォレットに細分化されます。

コールドウォレット

インターネットと切り離されたウォレットのことをいいます。

セキュリティは確保されるものの利便性は低いというデメリットがあります。

セキュリティと利便性はトレードオフになりますが、優先順位はセキュリティなのでコールドウォレットを採用している仮想通貨交換業者を選びましょう。

ホットウォレット

インターネットと繋がっているウォレットのことをいいます。

インターネットに繋がっているため利便性は高いもののセキュリティのリスクは常に付きまとう。

NEM流出の被害にあったコインチェック社は、NEMをホットウォレットで管理をしていました。

オンラインウォレット/ウェブウォレット

仮想通貨を管理するための専用サービスで、ID、パスワードでログインして、仮想通貨を預けておくサービスになります。

仮想通貨交換業者がホットウォレットで仮想通貨を管理している場合、結果的にオンラインウォレット/ウェブウォレットを使っていることになります。

仮想通貨交換業者だけではなく、仮想通貨を管理することを目的とした専用サービスもあります。

ソフトウェアウォレット

自分のパソコンやスマートフォンに専用のソフトウェア・アプリをインストールして仮想通貨を管理する方法になります。

ウォレットのIDやパスワード、秘密鍵といった情報を第三者に知られることがなく、

パソコンをハッキングされないようにウィルス対策ソフトを入れて、マルウェア感染・ウィルス感染しないように細心の注意を払いましょう。

ハードウェアウォレット

専用の端末を購入し、端末に秘密鍵を保存したウォレットになります。 

仮想通貨交換業者で購入した仮想通貨を購入したハードウェアウォレットに送金

いくつかのメーカーが販売していますが、Ledger(レジャー)、TREZOR(トレザー)、KeepKey(キープキー)などが有名ですが、AmazonではLedger(レジャー)が人気になっているようです。

【日本正規品】Ledger Nano S (レジャー ナノS)仮想通貨ハードウェアウォレット ビットコイン イーサリアム リップル 日本語サポート付き

シングルシグネチャ(シングルシグ)

電子署名を1つの秘密鍵だけでおこなうことをいいます。

鍵が一つしかないため利便性は高くなりますが、その鍵を忘れた場合は仮想通貨を失うことになりますし、盗まれた場合、不正送金が可能になります。

このデメリットを補うために複数の秘密鍵電子署名をおこなうマルチシグネチャ(マルチシグ)という方法があります。

Bitcoin(ビットコイン)の場合、アドレスが「1」から始まるものがマルチシグ対応のBitcoin(ビットコイン)です。

NEM流出の被害にあったコインチェック社は、NEMをシングルシグネチャ(シングルシグ)で管理をしていました。

マルチシグネチャ(マルチシグ)

電子署名を複数の秘密鍵だけでおこなうことをいいます。

鍵を3つ用意し、2つ以上を必要とする「2 of 3」が最も一般的です。

この場合、一つの鍵を忘れたり、漏洩した場合でも、残る2つの鍵が分かれば、仮想通貨を失うことはありません。

悪意を持った攻撃者は、2つの鍵を同時に知る必要があり、シングルシグネチャ(シングルシグ)と比較して、難易度がかなり上がることになります。

シングルシグネチャ(シングルシグ)と比較して、技術的な難易度が高く、運用コストも高くなる傾向にあります。

Bitcoin(ビットコイン)の場合、アドレスが「3」から始まるものがマルチシグ対応のBitcoin(ビットコイン)です。